2019年、世界遺産である「首里城」が焼失するという沖縄にとって、なんとも悲しいことが起こりました。 火災にあった首里城の中に、被災を免れた「首里城正殿の鐘」があります。その鐘は、別名「万国津梁の鐘」と呼ばれています。万国津梁とは「世界の架け橋」を表し、遥か14世紀もの昔から、中国王朝や朝鮮王朝、東南アジア各国との交易を通して、人と文化の架け橋を目指してきた琉球の先人から受け継いだ、熱い志がその鐘に込められています。 本講演では、こうした先人の熱い志を持って、日本本土とは一味ちがう沖縄の歴史、文化を説明し、日本語の中でも、ユニークな「沖縄方言」をご紹介したいと思います。